2021.12.29
ピラティスの効果を上げるために知っておきたいこと ー Joint by Joint Theory(ジョイントバイジョイントセオリー) ー
「ピラティスの効果を上げるために知っておいたら良いことはある?」
このような悩みを解決します.
・本記事から分かること
✔各関節の役割がわかる
✔運動でのケガを予防できる
✔運動の効果を上げる
ピラティスを始めるなら、Joint by Joint Theory(ジョイントバイジョイントセオリー)を理解しておきましょう!解説していきます!
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Joint by Joint Theory(JBJ)とは?
JBJは、ストレングス&コンディショニングコーチであるMichael Boyleと理学療法士のGray Cookによって生み出された理論です。
とてもざっくり説明すると…
「人間の体の関節は、それぞれ役割があって共同して働いているから正しい動作が出来るんだよ」
「関節の役割を間違えて動いているとケガをしやすいよ」
「関節の役割は大きく分けると”スタビリティ(安定性)”と”モビリティ(可動性)”の2つだよ」
という感じになります。
1.関節の役割
人間の関節は、全身で144個あり、”スタビリティ(安定性)”と”モビリティ(可動性)”のいずれかまたは両方の役割を持っています。
“スタビリティ(安定性)”は関節を安定させて保つ能力
“モビリティ(可動性)”は関節を動かす能力のこと を指しています。
関節構造によって、”スタビリティ(安定性)”が得意な関節や”モビリティ(可動性)”が得意な関節が存在します。
2.スタビリティ関節とモビリティ関節
体の関節と役割を上の表にまとめました。
特徴としてスタビリティ関節とモビリティ関節が交互に並んでいることがわかります。
ここで勘違いしたくないのは、スタビリティ関節だからモビリティは必要がないわけではありません。
どの関節にもスタビリティとモビリティの機能は必要です。
また、肩甲胸郭関節と股関節はモビリティとスタビリティの両方の機能を持った関節です。
これらの関節の役割は他の関節よりも大きく、役割を果たせないときは他の関節に悪影響が出ます。
3.役割の不適合
腰や膝の痛みは、この役割分担が逆転しているときに起きやすいといわれています。
2つのケースを紹介します。
例1、腰の痛み
スタビリティ関節である腰椎が「動きすぎている」、モビリティ関節である胸椎と股関節が「動かない」
この場合、腰痛を改善するためには腰部のマッサージや筋力トレーニングよりも胸椎と股関節のモビリティを改善するエクササイズが効果的であると考えます。
「あなたの腰は被害者で、胸の背骨と股関節が加害者かもしれません。」
例2、膝の痛み
スタビリティ関節である膝関節が「動きすぎている」、モビリティ関節である股関節と足関節が「動かない」
この場合、膝痛を改善するためには膝関節のマッサージや筋力トレーニングよりも股関節と足関節のモビリティを改善するエクササイズが効果的であると考えます。
「あなたの膝は被害者で、股関節と足関節が加害者かもしれません。」
Joint by Joint Theory(ジョイントバイジョイントセオリー)|まとめ
関節には「スタビリティ」と「モビリティ」という機能があり、役割分担をすることで正しい動作や姿勢をとることが出来ます。
役割が間違ってしまうとケガの原因になったり、運動のパフォーマンスの低下に繋がってしまいます。
ぜひ、ピラティスや運動を行うときは「JBJ」を考えて行ってみましょう。
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