2022.02.17
ピラティスの効果を上げるために知っておきたいこと ー体性感覚ー
「ピラティスの効果を上げるために知っておいたら良いことはある?」
このような悩みを解決します.
・本記事から分かること、得られるもの
✔「体性感覚」を理解できる
✔不良姿勢や疲れやすい原因がわかる
✔運動の効果が上げる
ピラティスを始めるなら、体性感覚を理解しておきましょう!解説していきます!
この記事を読む前に、オススメの記事!
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体性感覚とは?
体性感覚は、皮膚・筋肉・関節など人間の感覚器官からインプットした情報を脳に伝える機能です。
たとえば、「地面が硬いのか、柔らかいのか」「どの筋肉に力が入っているのか」「どの関節が動いているのか」などの情報を脳に伝えています。
この情報を正しく認知することが出来なければ、スポーツではパフォーマンスが下がり、高齢者は転倒しやすくなります。
また、視覚・前庭覚と連携をとりながら体に入ってくる感覚情報を統合しています。
今回は以下の項目について紹介します。
1.筋感覚
2.関節の制御
3.身体所有感
4.行為主体感
筋感覚とは?
名前の通りですが、筋肉には力が入っていることを知らせる「筋収縮感」と筋肉が伸ばされていることを知らせる「伸張感」があります。
この筋感覚に問題があり、反り腰や猫背になっている方や体を固める癖を持っている方は少なくありません。
また、腹筋群・ハムストリングス・股関節内転筋群などは姿勢をコントロールする上で重要な筋肉ですが筋感覚が弱くなりやすいことが分かっています。
関節の制御とは?
体性感覚の能力が低下すると「動かすことが苦手な関節」が出来てしまったり、運動中に「震え」が現れることがあります。
当スタジオでは、背骨・骨盤帯・股関節で制御が上手くいかない方を多く経験します。
また、関節の制御がうまくいかない方は同時に筋感覚が薄い方が多く、両者は互いにバランスをとっています。
身体所有感とは?
「自己の体は自分のものである」という感覚のことです。
身体所有感の低下で以下のような症状がみられます。
・体がフワフワしているように感じる
・体を過剰に緊張させてしまう
・思ったように体を動かせない
・痛みのコントロールが出来ない
・意欲が出ない、集中力がない
・姿勢を頻回に変えないと落ち着かない
また、極度のくすぐったがりな方、爪を噛む癖がある方、自傷行為をしてしまう方も低下していると言われています。
筋感覚や関節の制御などが低下することは身体所有感の低下に繋がります。
行為主体感
「自己の運動を実現しているのは自分自身である」という感覚のことです。
たとえば、通常の床を歩くときは行為主体感が分かりやすい状態です。
空港などにある水平型エスカレーター(動く歩道)の上を歩くと、周辺の景色が速く流れたり、予測よりも速く歩けることで行為主体感が分かりにくくなります。
このような、何かのタスクを行っているのに勝手に動作が行われているように感じてしまうことを、行為主体感が低下しているといいます。
筋感覚・関節の制御・身体所有感を高めるエクササイズを行うことで修正することが出来ます。
ピラティスと体性感覚
ピラティスは体性感覚を向上させる効果が高い運動といえます。
ピラティスは体をコントロールして様々な動作や姿勢をとることでトレーニングを行います。
そのため、筋感覚を感じたり、関節の制御を行うことは必須であり、自然と身体所有感や行為主体感が高まっていきます。
また、マシンピラティスは、バネやバーの外力を通じて体性感覚、脳機能をより改善することが出来ます。
体の痛みや緊張が高い方、姿勢に悩む方は、マシンピラティスをオススメしております。
まとめ
体性感覚は、日常生活やスポーツ現場で必須の能力であり、便利すぎる現代社会では低下しやすいと言われています。
ピラティスなど運動をすることで「筋感覚」「関節の制御」の能力を向上させ、「身体所有感」「行為主体感」を確立することは、さまざま不調を改善することが出来ます。
子供から高齢者、アスリートに限らず、重要な項目であると考えます。
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