2022.03.25
ピラティスの効果を上げるために知っておきたいこと ー下部交差性症候群 ー
「ピラティスの効果を上げるために知っておいたら良いことはある?」
このような悩みを解決します。
・本記事から分かること、得られるもの
✔下部交差性症候群の知識が深まる
✔不良姿勢や疲れやすい原因がわかる
✔運動の効果が上げる
ピラティスを始めるなら、下部交差性症候群について理解しておきましょう!解説していきます!
この記事を読む前に、オススメの記事!
・ピラティスを始める前に知っておきたいこと ー Joint by Joint Theory(ジョイントバイジョイントセオリー) ー
・ピラティスの効果を上げるために知っておきたいこと ートニックマッスルとフェージックマッスル ー
・ピラティスの効果を上げるために知っておきたいこと ー姿勢のコントロール ー
・ピラティスの効果を上げるために知っておきたいこと ーパフォーマンスピラミッドー
下部交差性症候群とは?
下部交差性症候群は、理学療法士であるJandaが提唱している概念の一つです。
以前のブログで紹介しましたが、人間のカラダには「トニックマッスル(いわゆるインナーマッスル)」と「フェージックマッスル(いわゆるアウターマッスル)」があります。
両者は互いにバランスをとることで正しい動作・姿勢をとることができますが、生活習慣の乱れや運動不足などでバランスを崩すと特徴的な不良姿勢や動作で出現することがあります。
下部交差症候群は、その中でも骨盤周囲で起こりやすい筋肉のバランスが崩れた状態です。
かたくなりやすく、緊張しやすい筋肉と筋力が低下しやすい筋肉が交差して位置するため、このように呼ばれます。
ざっくりと腰と太ももの前の筋肉は緊張しやすい、お腹とお尻・太ももの裏の筋肉は弱くなりやすいと覚えておきましょう!
・かたくなりやすく、緊張しやすい筋肉
脊柱起立筋、腰方形筋、恥骨筋、腸腰筋、大腿筋膜張筋、大腿直筋
・筋力が低下しやすい筋肉
腹筋群、大殿筋、外旋六筋、ハムストリングス、大内転筋
腰痛・反り腰と下部交差症候群の関係について
腰痛・反り腰がある方は、下部交差性症候群であることが多いと報告されています。
また、臨床的にも下部交差症候群をもった患者様やお客様を担当することが多くあります。
年令や性別に関係なく、小児から高齢者まで幅広い世代でみられることも特徴です。
腰痛・反り腰を改善するために、下部交差症候群の改善することが重要です。
しかし、弱くなった筋肉に対していきなり高負荷の筋力トレーニングはオススメしません。
なぜなら、緊張した筋肉たちが動作や姿勢のコントロールの邪魔をするからです。
まずは、緊張して硬くなった筋肉たちを脱力・リラックスさせることから始めましょう。
下部交差性症候群とピラティスの効果について
下部交差性症候群に対してピラティスのエクササイズは非常に効果的です。
なぜなら、以下のような効果が期待できるためです。
・かたくなりやすく、緊張しやすい筋肉(特に背骨の周り)を脱力・リラックスさせる
・筋力低下した筋肉(特に腹筋群)を集中的に強化する
・たくさんの筋肉・関節を動かすことができる
・正しいカラダの動かし方や姿勢を学習できる
脱力・リラックスにはマシンピラティスであるリフォーマーを使用するのがオススメです。
筋力低下した腹筋群の強化にはマシンピラティスに加えて、マットピラティスも効果が高いです。
ぜひ、全身の筋肉と関節を動かす習慣を身につけて、下部交差性症候群を予防していきましょう!
まとめ
下部交差性症候群は、トニックマッスルとフェージックマッスルのバランスの異常で起こります。
特に腹筋群の筋力低下と脊柱起立筋の緊張が高くなることが多く、腰痛や反り腰の方に多くみられます。
バランスの崩れた姿勢や動作にはピラティスのエクササイズが効果的です。
まずは、緊張した筋肉を脱力・リラックスさせることからはじめて、その後は筋力低下した筋肉をしっかり強化していきましょう。
詳しく知りたい、エクササイズを体験されたい方はぜひ当スタジオにご相談ください。
CATEGORYカテゴリー
CONTACT
ご予約の方優先になっておりますので、ご予約をお願い致します。