BLOG

ブログ

ブログ

2021.12.07

ピラティスってなに?理学療法士をもったインストラクターが解説します!

 

ピラティスってよく聞くけど、どんな運動なんだろう?」

このような悩みを解決します.

 

・本記事から分かること

✔ ピラティスの6つの原則が分かる 

✔ ピラティスの種類が分かる

✔ ピラティスの効果が分かる

 

ピラティスは、体を思い通りに動かせるようになったり、姿勢がきれいになるなどメリットがたくさんあるエクササイズです!

正しく運動すれば、抜群の効果を発揮してくれます。

 

この記事を読む前に、オススメの記事!

ピラティスとヨガの違いは?|共通点、歴史など理学療法士が解説!

ピラティスを始めるなら?マット?マシン?メリットとデメリットを解説!

 

1.ピラティスとは?

ピラティス(ピラティス・メソッド)は、1920 年代にドイツ人従軍看護師 ジョセフ・ピラティスが開発したエクササイズです。

年齢・性別・体型に関係なく、誰でも健康的な体を取り戻すための運動療法のメソッドです。

海外では、30年も愛されていて、日本では芸能人やスポーツ選手、リハビリ業界でも注目されています!

 

✔ピラティスのポイント

ピラティスを理解するために、必要なポイントが以下の3つです!

1)6つの原則とは

2)ピラティスの種類について

3)ピラティスの効果について

 

 

1)ピラティスの6つの原則

ピラティスには、「心と身体と精神の調和」を目的にした6つの原則があります。

 

①コンセントレーション(集中)


ピラティスさんの言葉

「エクササイズをするときは、いつも集中して正しく動かしなさい!意識しなくても出来るようにマスターすること!」

運動をする上で、集中することは当たり前のことかもしれません。

ピラティスは、動作・姿勢・呼吸など意識することが、かなり多いので集中することは必須です。

例をあげると…
「最初に作った姿勢を崩さず!息は吐きながら!背骨を1つずつ曲げていく!」

 

②コントロール

ピラティスさんの言葉

「筋肉は、自分の意思にしたがって動くべきである!」

  • 赤ちゃんの手のひらに、触れると無意識に手を握る。
  • 熱いものに触れると、無意識に手を引っ込める。

これらを、反射と言います。

ピラティスは、身体の各部位の動き、姿勢、呼吸を意識して自分の意志でコントロールすることが大切です!反射に支配されては、いけません!

 

③センタリング(体の中心)

全ての動きは、安定した体の中心から作られます。

ピラティスでは、両肩と両腰からなる長方形の部分を、”パワーハウス”と呼びます。

パワーハウスを意識してエクササイズを行うことが重要です。

 

④フロー(流れるように)

ピラティスさんの言葉

「筋肉と靭帯を柔軟で張りのある状態にして、猫のようなしなやかな身体を作ることが出来る。動作は優雅で流れるように、そして一定のスピードで行われるべきです!」

 

ピラティスは、動作を止めることなく、呼吸とシンクロしながら流れるように行います。

動作に緩急をつけないで一定のスピードで行うことも重要なポイントです。

 

⑤プリジション(正確に)

ピラティスさんの言葉

「”知識を犠牲にしてまで、結果を求めてはいけません!”」

 

エクササイズ中の動作は、正確で、おろそかにならないように!姿勢、呼吸、動作を正確に行うことがエクササイズの効果を高め、身体への負担を減らし、怪我予防やスポーツ復帰に効果を発揮します。

 

量よりも質が大切です!

 

⑥ブレス(呼吸)

ピラティスさんの言葉

「呼吸は、生まれて最初に行う行為であり、人生の最後に行う行為でもある。”息を吐くときは、肺の中がまるで真空状態になるように”肺からすべての空気が絞り出していくように全ての動きは呼吸と結びついています!」

 

以下の名医の言葉からも、呼吸の重要性が分かりますね!

Dr.Karel Lewit(世界的な呼吸器内科医)

「呼吸が適正化されなければ、 動作を適正化することはできない」

 

 

2.ピラティスの種類

ピラティスには、上の写真のようにマットの上に寝転がってするイメージが強いかもしれません!

大きく分けると、ピラティスは「マットピラティス」「マシンピラティス」があります。

 

①マットピラティス

名前の通り、マットの上で行うピラティスです。

フィットネスクラブ、スタジオで行われています。

気軽にエクササイズをしたい人には、マットピラティスが向いています。

マットの上では、重力に逆らって自分の体をコントロールするエクササイズが中心です。

意外かもしれませんが、マットピラティスは、マシンピラティスと比べて難易度が高いです!

マットの上で、自分の感覚を頼りにして体を動かすことはピラティスに限らず、難しいことです!

 

②マシンピラティス

専用の機械や器具を使用して行うピラティス。

パーソナルトレーニングで行われることが多いのが特徴です。

バネや器具からの抵抗や補助を受けることで正しく体を動かす方向や強さが分かりやすいのが特徴です。

機械を使うので難しそうに見えますが、ピラティス初心者の方、高齢者の方、体に不調がある方でも効果的にトレーニングを行うことが可能です。

 

器具の種類
:ピラティスリング、ストレッチポール、バレル、チェアー、タワー、リフォーマーなど10種類以上

 

3.ピラティスの効果

ピラティスには、たくさんの効果(メリット)があります。今回は、その中で重要だと思うものを3つ紹介します。

①コーディネーション
②筋力増強

③可動性
④効率的な動き
⑤動きのフロー(流れ)

⑥適切な姿勢
⑦心と精神の若々しさ
⑧自らの気づき
⑨自信

⑩動物としての本来の自然な動きを取り戻す
⑪心・身体・精神の統合
⑫クオリティ・オブ・ライフの向上

 

①コーディネーション

1970年代に旧東ドイツのスポーツ運動学者が考え出した理論

1)「リズム能力」動くタイミングを上手につかむ

2)「バランス能力」崩れた態勢を立て直す

3)「変換能力」:素早く動きを切り替える

4)「反応能力」:合図に適切に対応する

5)「連結能力」身体全体をスムーズに動かす

6)「定位能力」物と自分の位置関係を把握する

7)「識別能力」:道具を上手に操作する

(引用:https://www.meiji.co.jp/sports/savas/savasjunior/training/training3.html

 

「耳や目から入ってきた感覚の情報を、脳で上手に処理して身体の各部位に適切な指令を出す能力!」

 

なにそれ?…ってなりますね。

ピラティスを一度やってみると、呼吸と動作のタイミングを合わせて動いたり、スムーズに関節を動かすことの難しさを感じることが出来ますよ!

 

 

④効率的な動き

効率的な動きができると、

✔疲れづらくなる

✔腰痛などの痛みがなる

エクササイズの効果が上がる

など良いことがたくさんあります。

 

上の写真は、「プランク」というエクササイズです。

・呼吸を止めない

・肘の向きを直す

・腰を反ったり丸めない

・お腹を意識する

・床を手で押す   など

エクササイズを通して効率的な動きを理解することが出来ます。

 

⑧自らの気づき

ピラティスは、エクササイズを繰り返すことで「自らの気づき」身につけることが出来ます。

 

例えば、上の写真のように「背骨を1つずつ動かして前屈していきましょう!」と言われたときに、

 

「あれ?私って腰のあたりの背骨が丸くならない、動かない…」

というふうに気づくことが出来ます。

 

つまり、無意識で気づかなかった自分の問題点を見つけることが出来ます。

そして、それがエクササイズのターゲットになります!

 

 

補足

 

どのくらいで効果が出ますか?

ピラティスさんは、「ピラティスは10回やってみると気分がよくなり、20回で見た目が変わり、30回で体のすべてが変わる」という言葉を残しています。

✔まずは、10回で効果を感じてみましょう!

 

・文献

パーキンソン病の姿勢の安定性およびバランス能力を向上させた。

The effects of a supervised Pilates training program on balance in Parkinson’s diseasePilates therapy improves core muscle function and axial stabiwww.scirp.org

ピラティスのエクササイズセッションを週3回12週間実施。矢状面と水平面の姿勢が改善された。体幹のアライメントは、体脂肪および筋肉量との相関を示した。

Effect of Mat Pilates Exercise on Postural Alignment and Body Composition of Middle-Aged Women 

 

 

まとめ

 

どれも素晴らしい効果でしたね!?

私が思うピラティスの最大の効果は、「自分のイメージした通りに、身体を動かせるようになることです!」

 

6つの原則を意識して、ピラティスを行えば、筋力や関節の可動域が大きくなるだけではありません。

コーディネーション、効率的な動き、自らの気づきなど、他にもたくさんの効果を得ることが出来ます。

また、個人的にはピラティスを始めるときは、個人で始めるよりもパーソナルトレーニングやマシンピラティスを経験してみることをオススメします。

今後は、ヨガとの違いや効果的なエクササイズを紹介していきたいと思います。

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。

一覧へ戻る

CONTACT

ご予約の方優先になっておりますので、ご予約をお願い致します。